Gulls report  08.10.13,18〜19
10月も中盤に差し掛かり苫小牧や鵡川沿岸では漁も活発になり河川の各河口に
カモメ類の群がたまりだしていた。

10/13

ウミネコ
カモメ
ユリカモメ
オオセグロカモメ
セグロカモメ
ホイグリン系カモメ
シロカモメ
ワシカモメ
ミツユビカモメ  5+羽

この時期の観察種数としてはまぁまぁと言ったところで例年並。今年はセグロカモメの
群中に脚の黄色いいわゆるホイグリン系の個体が比較的見られ、毎回見かける。
そのほかミツユビカモメの幼鳥が早くも現れ、数もそれなりに多い様子だった。


カモメ類

9月は少なかったウミネコの群がここに来てあわられだした。中にはミツユビカモメや
ユリカモメも見られた。


ホイグリン系カモメ(taimyrensis)とミツユビカモメ幼鳥

ミツユビカモメの幼鳥がこの辺で見られるのはまだ先の年が多いが、ミツユビカモメの
絶対数が多い年にはこういうこともあっても不思議ではないだろう。


上と同一の ホイグリン系カモメ(taimyrensis)

背中の色はセグロカモメと同等。


セグロカモメの群とシロカモメ他

セグロカモメの成鳥の群が見られた。個体数はまだ多くないが頭の換羽状況や羽衣には
個体差がかなりあってそれなりに面白い。ご覧の通り頭が白い個体(左側)がいたり、
かなり斑が出ている個体(中央奥)、首元に線状に出ている個体(中央手前)などなど。


セグロカモメ幼羽

セグロカモメの幼羽は道央圏ではこのくらいの時期に初飛来することが多い。もちろん
まだきれいな幼羽で新鮮な感じだった。


カモメ

カモメも幼鳥がちらほら。確か成鳥はいなかった気がする。



10/18〜19

ウミネコ
カモメ       トータル15羽くらい
ユリカモメ
オオセグロカモメ
セグロカモメ
ホイグリン系カモメ    成1
シロカモメ        15+羽
ワシカモメ
アカアシミツユビカモメ  幼鳥1
ミツユビカモメ      多数

個体数、種類共に例年並だが、18日の夕方にアカアシミツユビカモメ幼鳥が見られた。
ミツユビカモメの小群が襟裳岬方面に次々移動する中に見られ、そのままミツユビカモメ
と共に飛去した。距離はなかなか近くて個人的にはそれなりにばっちり見ることができた
が、不覚にも電話中であったため、写真を撮るタイミングを逃してしまい証拠不十分となっ
てしまったのが残念な所。



一応アカアシミツユビカモメをとったつもりなのがこの写真。なんとなかなか粘って撮った割には
情けないことにこの程度の写真が3枚(これとほぼ同じで顔が写ってないのがあと2枚のみ)。
観察時では翼上面後縁部の広い白色部、黒くて小さい嘴が見れたので幼鳥だが、写真からは
それぞれの特徴を読み取ることは難しそう…。見ようと思えばそれらしく見えることもないような
気がしないでもないが、やっぱり豆粒ではなくてしっかりした証拠を残したかったのが正直な所。
まぁ背が濃いだとか、上面や尾に黒い部分がないというのは別に知ってたし良いんだけど、
翼上面後縁部の白色部が広いという特徴は知らなかったのだけど、これが一番印象的だった。

ところでアカアシミツユビカモメは近年の記録を見てみると、10月の幼鳥の記録が多い。道央圏
では、ミツユビカモメの移動のピークが10月中・下旬〜11月上旬なので、出るならもう少し後の
時期かな?と思っていたのだけど、今年のようにミツユビカモメが多ければ、あるいは海が荒れて
ミツユビカモメの個体数が増えたときには意外と見つかる可能性もあるような気がする。
全く関係ないけど、今年はアカアシミツユビカモメを見たところのすぐ横でコシジロアジサシをみた
のだけれど、こちらは調べてみると北海道では8月下旬の記録が圧倒的に多い。
つまり、コシジロアジサシもアカアシミツユビカモメも個体数が少ないながらも、それぞれの種の
ピーク時にはそれなりに通過しているのではないかと思う。ただ、沖合いを通過し、個体数も
少ないので見つかりにくいし、見逃されている可能性もあるのではないだろうか?

ということで今期はもう一度出てくれることを願って探してみたいと思う。


ミツユビカモメその他

19日の写真だが、移動するミツユビカモメは減っていた。


セグロカモメ幼羽、シロカモメ

18日はセグロカモメ幼羽は5羽程いた。


ホイグリン系カモメ(taimyrensis)

背はセグロカモメより濃いがウミネコよりは薄いといった感じだった個体。ミラーが大きかったが、
翼パターンは不明。


上と同一個体とセグロカモメ(右)

光線状態が若干違うので微妙だけど、セグロカモメよりは濃いことがわかると思う。